Kubernetes をやり始めたころ、登場する言葉の多さに絶望したことを覚えています。 特にこの「Taint」はびっくりしました、「汚す」ってどういうこと? ちょっと解説してみます。
ノードを汚すという行為
kubectl taint
のようなコマンドを使うと、ノードに Taint をつける、つまりノードを汚すことになります。
なんだかネガティブな感じですよね。
ここで大事なことは、「Pod はキレイ好き!」ということです。
Taint が設定されたノードでは、普通の Pod は「こんな汚い場所で立ち上がりたくない!」となります。
Taint を活用するコマンドで
kubectl drain
というのがありますが、これを使うと Taint の作用等により Pod をノードから安全に追い出すことができ、ノードのメンテナンスが可能な状態になります。
汚れを許容する Toleration
通常の Pod は完璧主義というか、あらゆる Taint を拒否します(たぶん)。
でも、いつもすべてを清潔に保てるとは限りませんよね、例えば家の窓の掃除は結構妥協してたり・・・
こういう、一部の Taint は気にしない、といった振る舞いを Pod にさせるために Toleration という概念があります。
例えば Windows コンテナの Pod は Windows のノードでしか起動できないので、ノードに Windows 限定にする Taint をつけておき、Windows の Pod で Toleration を設定すれば良いことがありそうですね。
(急にニッチな話題に・・・)
まとめ
詳しいコマンドは解説しませんでしたが、「Taint」という概念については「Pod はキレイ好きだから汚れた場所にはいきたくない」という性格を覚えておくと、関連するドキュメントが一気に読みやすくなります。
是非覚えておいてください。